突然ですがこんな悩みをお持ちではありませんか?
- 中学生なのに抜け毛が多くなってきた気がする
- 高校生なのに髪が薄くなってきた気がする
- 大学生なのに薄毛が進行している気がする
でもまだ薬も飲めない年齢だし、どこに相談すればよいのでしょうか?
こんな悩みを抱えている男性に診察を受ける方法や注意点をご紹介していきます。
まず最初に、抜け毛=病気とは限りません。
まずは、原因を知る事から始めることが大切です。
選び方のポイントは、大きく分けて3つあります。
- 皮膚トラブルがあるのか?
- 無料相談を受けたいのか?
- 保険適用なのか全額自己負担なのか?
それぞれの相談先によって、考え方も大きく異なります。
医療機関を訪ねたいという考え方を前提とする際の考え方を下記の目次でご案内しています。
10代の抜け毛の相談は皮膚科で可能なのか?
10代の抜け毛の原因とは
抜け毛を病院で受診する診療科
皮膚科で行う抜け毛治療や検査の内容
女性の抜け毛も皮膚科で対応?
ストレス等AGA以外の抜け毛相談
AGAの抜け毛は皮膚科と自己ケア
病院に行く?サロンに相談する?
10代の抜け毛の相談は皮膚科で可能なのか?
抜け毛は、毛髪の相談となります。
皮膚科は、アトピーや蕁麻疹、湿疹、やけど、水虫等を相談することが多い。
髪の毛の相談は可能なのか?
皮膚科における診療内容の中には、脱毛に関係する症状として膠原病や湿疹、皮膚炎、腫瘍、円形脱毛症などの有無についても診察をお願いすることは可能。
よくある誤解
皮膚科で行える治療は、あくまで保険診療対象範囲内が一般的です。
薄毛、AGA治療は、全額自己負担の自費診療領域となります。
ですから、より専門的な毛髪再生(ヘアメソセラピー、HARG療法),自毛植毛等の治療を相談することは難しいです。
ほとんど行ったことがないという方は、まずは最寄りの皮膚科のホームページで薄毛や毛髪の相談が可能なのかを診療内容でチェックをしておくことをおすすめします。
10代の抜け毛の4つの原因
抜け毛の原因は、男女で異なる点もあります。
共通点としては、以下のような点です。
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
- 食生活の乱れ
以上のようなことが原因になって、ホルモンバランスの乱れが原因になるケースもあります。
原因1.男性ホルモン
男性ホルモンが関係する典型例は、AGA(男性型脱毛症)。
男性型脱毛症は、男性ホルモンの一つ「テストステロン」が「5αリダクターゼ」の働きによりジヒドロテストステロンを生成。
このジヒドロテストステロンが抜け毛を誘発するホルモンです。
ジヒドロテストステロンがアンドロゲンレセプターと結びつくことが抜け毛のメカニズムとされています。
女性は男性よりストレス型が多い
女性の場合は、ストレスによる抜け毛が男性より多く見られます。
代表的なのは、円形型脱毛症です。
円形脱毛症は、その名の通り、5円玉くらいの円形に脱毛が起こるのが特徴です。
原因は、ストレスによる自律神経の乱れ。
その後、免疫の異常で自分の細胞を破壊してしまったことが原因とされています。
男女共通の原因は、頭皮環境の悪化
頭皮環境が悪いというのはどういう状態なのか?
- 頭皮がべたつく
- 毛穴が詰まっている
- フケが出る
- 頭皮が赤みを帯びている
等が代表的な症状となります。
頭皮環境を悪化させる原因
先ほどの抜け毛の原因は引き続き影響があります。
しかし、それ以外にも以下のような点も注意が必要です。
- 整髪料が頭皮に残っている状態を放置する
- 洗浄力の強いシャンプーで皮脂を取り除きすぎた
- 頭皮に合わないシャンプーを利用している
- すすぎがあまい
上記のような生活習慣も見直しが大切です。
抜け毛を病院で受診する診療科
抜け毛に気がついたら、すぐ病院に行くべきなの?
この答えは一概にYesともNoとも言えません。
抜け毛の原因と診療科の選択
男性の場合は、皮膚トラブルやアトピー、アレルギー性湿疹等でかかりつけ医がある場合は一度一緒に相談することも良いと思います。
女性の場合は、ストレスであれば、心療内科、さらに産後の抜け毛等になった場合は、産婦人科等で尋ねることも検討の候補になります。
しかし、ストレスが原因となっている場合、根本的なストレスを取り除くという治療はありませんので課題が残ることも考えておくべきです。
AGAであることが明確であれば、専門クリニックに相談することも選択肢です。
コロナ禍での医療機関の選び方
コロナ禍で病院もクリニックもなかなか今はいつでも気軽に相談ができる環境ではありません。
しかし、自分の髪がどんどん薄くなっているのに放置するのも怖い。
そんな時には、オンライン診療を活用することをおすすめします。
まずは話を聞いてもらうくらいの気持ちで相談をしてみることが大切です。
皮膚科で行う抜け毛治療や検査の内容
皮膚科では何をしてくれるのか?
- 検査内容
- 治療内容
順にご紹介していきます。
検査内容
特別な検査と言うのはあまりやっていないことが多いです。
一般的には問診のみとなることが多いです。
しかし、他の体調不良やAGAについての投薬前の確認等がある場合には、血液検査などを受けられう場合もあります。
治療内容
治療としては、基本的には、生活についての指導管理が一般的。
他には、投薬として、ローション又はクリームなどの軟膏が処方されることがあります。
AGA治療薬を扱っている場合には、年齢等の条件に応じて処方をしてくれる場合もあります。
女性の抜け毛も皮膚科で対応?
女性の場合は、以下のような症状があります。
- ひこう性脱毛症
- 牽引性脱毛症
- びまん性脱毛症
- 円形脱毛症
- 女性男性型脱毛症(FAGA)
中でも多いのがびまん性脱毛症。
女性に多いびまん性脱毛症とは
びまん性脱毛症は以下のような症状が特徴です。
- 髪が細くなってきたと感じる
- 分け目のボリュームが減ってきた
- 髪全体が薄くなってきた
びまん性脱毛症の原因
- 加齢に伴うホルモンバランスの乱れ
- 不規則な生活
- ストレス
- 過度なダイエット
- 食生活の乱れ
こうしたことが原因と考えられています。
こういう場合は、専門のクリニックに足を運ぶのも良いと思います。
しかし、もしまだ病院などには行きたくない。
薬を使うのはちょっと。
このようにお考えなら、女性の育毛や発毛サロンで無料相談を受ける事も可能です。
ストレス等AGA以外の抜け毛相談
AGAだけが必ず原因とは限りません。
- 過度なストレスが長期に続いている。
- 最近仕事で人間関係に疲れて辞めたいと悩んでいた
- 最近睡眠不足で疲れが抜けなくなっていた
- 受験シーズンで夜遅くまで無理をしていた
このように、生活習慣が乱れることで、抜け毛の症状が出てくることもあります。
ストレスと抜け毛の関係
ストレスがたまると血管の収縮が起こりやすくなります。
血管が収縮すると、血液を送ることが難しくなりますよね。
すると、頭皮の毛細血管で血行不良が起こりやすくなります。
血行不良が原因で髪を成長させるために必要な酸素や栄養素が届かなくなる。
この流れで抜け毛が発生者少なります。
この他にも頭皮の環境では、さまざまな方がいらっしゃいます。
- 尋常性乾癬
- アトピー性皮膚炎
- 慢性蕁麻疹
- ストレス性蕁麻疹
いろいろな症状がありますよね。
皮膚に炎症や湿疹などがあれば、まずはそちらを治療するほうが大切です。
基本的には、ストレスが一時的であれば、自分の中でリラックス方法を探してみるのも良いのではないでしょうか?
AGAの抜け毛は皮膚科と自己ケア
AGAは、抜け毛を皮膚科で相談することにも限界があります。
そして、男性ホルモンによる影響の場合は、以下の2つに分かれます。
- 遺伝性
- 進行型
進行型になってしまうと、徐々に何もしないで放置していると悪化してしまいます。
一旦AGAだと思い込んでしまうと、結果的にずっと薬を飲み続けなければいけない状態になります。
それよりもまずは自分でできる予防策や進行をさせないための自己ケアを始めるほうが気持ちは楽になる方もいます。
- 薬を使わないから副作用の心配がない
- 頭皮環境は整う
- 自分の髪をケアできる
このような環境を比較することも大切な時代になってきたように感じます。
病院に行く?サロンに相談する?
私は10年以上医療現場で実際に患者様の悩みと向き合ってきました。
当然、効かない、効果なしという声も聞こえてきたことがあります。
副作用が長期化して本来の効果を期待するより前に中断したいというお申し出を受けたこともありました。
やはり個人差という言葉の中で、実際に副作用に悩まれた方の中には本当に何もしない方がよかったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
あくまで、AGA治療クリニックでもAGA以外の抜け毛の原因があるということは明記されています。
であれば、まずはスコープ等で頭皮環境を確認し、自分の頭皮環境をきちんと整える事から始めるほうが最終的には自然に抜け毛を改善できる可能性もあります。
対策方法は一つではありません。
むしろ、副作用がある方法とない方法を比較する。
これが、2021年以降の男性女性問わない髪の悩みの考え方なのだと思います。
参考資料
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa11/q01.html