男性型脱毛症の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)。
- 多い人の特徴とは?
- メリットはあるのか?
- 抑制するために必要なことは?
薄毛、抜け毛に悩みを抱えている男性にとって、必要な情報をご案内しています。
ジヒドロテストステロンの多い人の特徴
まずは、ジヒドロテストステロンのメカニズムについて解説していきます。
ジヒドロテストステロンとは
ジヒドロテストステロンとは、dihydrotestosteroneの略。
男性ホルモンの一種です。
ジヒドロテストステロンの役割
成長段階ごとに役割が異なります。
時期 | 役割 |
胎児期 | 男性の外性器(陰茎、陰嚢)の発達 |
思春期 | 体毛や声変わり |
成人期 | 皮脂の分泌、前立腺肥大、AGAの原因 |
母体の中で成長する間にも外性器の形成に関わる大切なホルモンのひとつ。
ジヒドロテストステロンが増える原因
DHTは、テストステロンと5αリダクターゼ(受容体)が結合してつくられます。
以下の条件を満たすと増えるのです。
- テストステロンの量が多い
- 5αリダクターゼの活性化
テストステロンの数値にはあまり個体差がありません。
つまりは、受容体が活性化するかどうか?
この点が遺伝と関係するため、AGAは遺伝の影響が考えられているのです。
生活習慣の中にも原因があります。
それは、喫煙。
なぜか?
体内のDHT量は喫煙者のほうが非喫煙者よりも14%高くなっていることがわかっています。
ジヒドロテストステロンのメリット
ジヒドロテストステロンが多いことは男性らしさに関係します。
一次性徴と二次性徴を促す。
この働きがもっとも重要な役割になります。
ジヒドロテストステロンと薄毛の関係
DHTには、毛髪の元となる毛母細胞の働きを低下させる作用がある。
だからこそ、薄毛と関係があるのです。
DHTが多い人ほど、薄毛が進行する。
このようになっているのです。
テストステロンは年齢とともに減少する
テストステロンは、以下のような役割があります。
- 筋肉の増大
- 闘争本能促進
- 体毛造花
心身の男性的な部分に作用します。
テストステロンが減少するとどうなる?
テストステロンは年齢とともに減っていきます。
すると、その補充をするのが、DHTなのです。
結果的に、年齢に伴い進行をするというのがAGAのメカニズムです。
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ジヒドロテストステロンを抑制する方法
以下のような選択肢があります。
- AGA治療薬の処方を受ける
- 生活習慣を見直す
AGA治療薬の処方
AGA治療を行う皮膚科や整形外科、専門クリニックでは主に以下のような医薬品を処方しています。
プロペシア(フィナステリド錠)
ザガーロ(デュタステリド錠)
それぞれの不安要素などもご紹介しています。
生活習慣の見直し
以下のような生活習慣の見直しでも改善は可能とされている。
加齢以外の原因は、生活習慣が原因なのです。
見直すポイント | 注意点 |
食生活 | 亜鉛、イソフラボン等を含む食事メニュー 牡蠣、納豆、レバー、牛肉などをバランスよく摂取する |
睡眠時間や質 | 就寝前のカフェイン摂取を避ける 十分な睡眠時間を確保する |
定期的な運動 | ストレッチや筋トレなどを自宅で行うだけでもテストステロンの増加につながります |
つまり、テストステロンを減らさないようにすることで、DHTの抑制をしていくという考え方になります。
そもそも遺伝的要素が考えられない人は、AGA以外の可能性が高くなる。
この場合は、毎日の生活習慣を見直すことで抜け毛や薄毛の改善が可能になる。
だとしたら、医者選びやクリニック通いで必死に薬を飲み続け必要もなくなるのです。