男性型脱毛症（AGA）の原因となる「ジヒドロテストステロン」を減らす方法について解説します。
食事や生活習慣の改善で、ジヒドロテストステロンの分泌を抑制しましょう。
薄毛を予防・改善する方法を試していきましょう。
ジヒドロテストステロン（DHT）とは？
ジヒドロテストステロンとは、テストステロンの一種であるアンドロゲンから生成されるホルモンです。
毛根に悪影響を及ぼし、抜け毛や薄毛の原因となります。
ジヒドロテストステロンのはたらき
ジヒドロテストステロンのはたらきは、大きく分けて以下の2つです。
- 毛根の成長を抑制する
- 毛根のサイズを小さくする
毛根の成長を抑制する
ジヒドロテストステロンは、毛母細胞の働きを抑制することで、毛根の成長を抑制します。
毛母細胞は、髪の毛の成長を促す細胞です。
ジヒドロテストステロンが毛母細胞の働きを抑制すると、髪の毛の成長が遅くなることがあります。
途中で成長が止まったりするようになります。
毛根のサイズを小さくする
ジヒドロテストステロンは、毛包基底膜の働きを抑制することで、毛根のサイズを小さくします。
毛包基底膜は、毛母細胞が存在する部分を囲っている膜です。
ジヒドロテストステロンが毛包基底膜の働きを抑制すると、毛母細胞が存在するスペースが狭くなります。
つまり、毛根のサイズが小さくなります。
毛根のサイズが小さくなると、髪の毛の太さが細くなります。
よって、抜けやすくなります。
また、毛根の成長が抑制されると、髪の毛の成長サイクルが乱れます。
すると、抜け毛が増えるようになります。
このように、ジヒドロテストステロンは、毛根の成長を抑制することで、抜け毛や薄毛を引き起こすのです。
ジヒドロテストステロンが増える原因
ジヒドロテストステロンが増える原因は、大きく分けて以下の2つです。
- 遺伝的要因
- 生活習慣
遺伝的要因
遺伝的要因は、ジヒドロテストステロンの分泌量に影響を与える遺伝子を持っているかどうかです。
もし、遺伝子を持っている場合は、ジヒドロテストステロンが増えやすくなります。
結果、薄毛になりやすい傾向があります。
生活習慣
生活習慣は、食生活や運動習慣、睡眠習慣などです。
食生活では、
- 脂っこい食事
- アルコールの摂り過ぎ
などが、ジヒドロテストステロンの分泌を促進する可能性があります。
運動習慣では、運動不足が、テストステロンの分泌を増加させます。
結果、ジヒドロテストステロンの分泌を促進する可能性があります。
睡眠習慣では、睡眠不足が、ホルモンバランスを乱します。
結果的に、ジヒドロテストステロンの分泌を促進する可能性があります。
ジヒドロテストステロンを減らす方法
ジヒドロテストステロンを減らす方法は、大きく分けて以下の3つです。
- 薬物療法
- 食事療法
- 生活習慣の改善
薬物療法
薬物療法は、ジヒドロテストステロンの生成を抑制する薬を服用する方法です。フィナステリドやデュタステリドが代表的な薬です。
食事療法
食事療法は、ジヒドロテストステロンの生成を抑制する食べ物を積極的に摂取する方法です。亜鉛を含む食品や、大豆製品、緑茶などがおすすめです。
生活習慣の改善
生活習慣の改善は、ジヒドロテストステロンの分泌を促進する生活習慣を避ける方法です。脂っこい食事やアルコールの摂り過ぎ、運動不足、睡眠不足などを避けましょう。
AGA治療
AGA治療は、薬物療法が一般的です。しかし、薬物療法には、副作用のリスクがあります。また、治療を中止すると、薄毛が再発する可能性があります。
そのため、AGA治療を受けたくない方は、食事療法や生活習慣の改善を試してみるのも一つの方法です。食事療法では、亜鉛を含む食品や、大豆製品、緑茶などを積極的に摂取しましょう。生活習慣の改善では、脂っこい食事やアルコールの摂り過ぎ、運動不足、睡眠不足などを避けましょう。
ヒドロテストステロンを抑制する食べ物
ジヒドロテストステロンを抑制する食べ物には、以下のようなものがあります。
亜鉛を含む食品
- 牡蠣
- レバー
- カシューナッツ
- ほうれん草
- アーモンド
亜鉛は、5αリダクターゼの働きを抑制する作用があります。
5αリダクターゼは、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する酵素です。
大豆製品
- 納豆
- 豆腐
- きな粉
- 豆乳
大豆製品に含まれるイソフラボンは、男性ホルモンの働きを抑制する作用があります。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンは、5αリダクターゼの働きを抑制する作用があります。
ジヒドロテストステロンを抑制する生活習慣
ジヒドロテストステロンを抑制する生活習慣には、以下のようなものがあります。
バランスの良い食事
バランスの良い食事をすることで、栄養バランスが整います。
ジヒドロテストステロンの分泌を抑制することができます。
十分な睡眠
睡眠不足は、ホルモンバランスを乱します。
結果的に、ジヒドロテストステロンの分泌を促進する可能性があります。
ストレスを溜め込まない
ストレスは、ホルモンバランスを乱します。
ジヒドロテストステロンの分泌を促進する可能性があります。
AGA治療を受けたくない方へ
AGA治療を受けたくない方は、食事療法や生活習慣の改善を試してみるのも一つの方法です。
食事療法では、亜鉛を含む食品や、大豆製品、緑茶などを積極的に摂取しましょう。
生活習慣の改善では、
- 脂っこい食事
- アルコールの摂り過ぎ
- 運動不足
- 睡眠不足
などを避けましょう。
また、育毛剤やヘアサイクルを整えるサプリメントを利用するのもおすすめです。
育毛剤は、頭皮環境を整え、髪の毛の成長を促す効果があります。
ヘアサイクルを整えるサプリメントは、抜け毛を予防し、髪の毛の成長を促す効果があります。
自分に合った対策を早めに始めることで、薄毛を予防・改善することができます。