プロペシアは、男性型脱毛症(AGA)の治療薬として、世界中で広く使用されています。
しかし、プロペシアには、女性の妊娠や胎児への影響が懸念されています。
今回の記事では、プロペシアの妊活への影響について解説します。
プロペシアは妊活中に服用可能?
プロペシアの添付文書には、以下の内容が記載されています。
本剤が粉砕・破損した場合、妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性は取扱わないこと。本剤はコーティングされているので、割れたり砕けたりしない限り、通常の取扱いにおいて有効成分に接触することはない。
プロペシア添付文書
また、
本剤との因果関係は明らかではないが、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂が報告されている。患者の状態を十分に観察するとともに、自殺念慮又は自殺企図があらわれた場合には本剤の服用を中止し、速やかに医師等に連絡するよう患者に指導すること
プロペシア添付文書
妊活中の状況は未来をよく考える必要があります。
これは、プロペシアに含まれるフィナステリドが、女性の胎児に奇形を引き起こす可能性があるためです。
厚生労働省のWebページにも以下の内容が記載されています。
男性型脱毛の治療に使用されている「プロペシア」(成分名:フィナステリド)については、妊娠中の女性では男の胎児の生殖器に異常を起こすおそれがあることが米国FDAの公表する注意事項に掲載されています。
厚生労働省
「おそれがある」というだけで十分怖いです。
さらに、もしできてしまった時、相手に与える精神的なダメージやストレスは計り知れない。
この点をよく考えましょう。
プロペシアの女性への影響
プロペシアは、女性の体内でも代謝されます。
そのため、女性がプロペシアを服用した場合、具体的には、以下の症状が報告されています。
- ホルモンバランスが乱れる
- 胎児奇形を引き起こす
錠剤に接触することすら、注意事項に含むような薬です。
つまり、飲み忘れておきっぱなしにしていた。
こんなこともストレスになります。
以前のガイドラインから新しい情報が出てこないのも疑問です。
【ミノキシジル、ザガーロ】子作りへの影響
プロペシアのほかにも、AGA治療薬として、ミノキシジルやザガーロが使用されています。
ミノキシジルは、血管拡張作用によって発毛を促す薬です。
ザガーロは、DHTの生成を抑制する薬です。
ザガーロの方が性欲減退やED、精液減少などの副作用の発現率が高いというデータも最初から出ています。
ただし、ミノキシジルやザガーロが、胎児に奇形を引き起こすという報告はありません。
プロペシアの処方を見合わせるクリニックもある
プロペシアの妊活への影響が懸念されていることから、プロペシアの処方を見合わせるクリニックも出てきています。
特に、妊娠を希望する女性や、パートナーが妊娠を希望する男性に対しては、プロペシアの処方を控える傾向があります。
クリニックによって見解が違う怖さ
プロペシアの妊活への影響については、まだ完全には解明されていない部分があります。
そのため、クリニックによって見解が異なることがあります。
そのため、プロペシアの服用を検討している場合は、複数のクリニックで相談して、慎重に判断することが大切です。
やめるべきか考えるポイント
以下の2つを考えましょう。
- 自分がはげること
- 女性に精神的な負担を背負わせること
上記のどちらを優先するのか?
自分の頭にお金をかけて、見栄えを整えたいことが家族への負担になります。
金銭的にも精神的にもダメージを与えます。
じっくり考えましょう。
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