髪の毛は、成長期・退行期・休止期の3つのサイクルを繰り返して生え変わります。
このサイクルのことを「ヘアサイクル」といいます。
ヘアサイクルが乱れると、薄毛や抜け毛の原因となります。
今回の記事では、
- ヘアサイクルとは何か
- 健康な髪のヘアサイクル
- 1日に抜ける髪の本数目安
- 男女の薄毛の違い
- ヘアサイクルの乱れと薄毛。抜け毛の症状
- ヘアサイクルを戻す方法
について解説します。
ヘアサイクルとは
ヘアサイクルとは、髪の毛が成長し、抜け落ちるまでの過程を繰り返すサイクルのことです。
ヘアサイクルの期間の種類
ヘアサイクルは、大きく分けて3つの期間に分けられます。
- 成長期:髪の毛が成長する期間
- 退行期:髪の毛が成長を停止する期間
- 休止期:髪の毛が抜け落ちる期間
成長期
成長期は、髪の毛が最も活発に成長する期間です。
この期間は、約2~6年続きます。
成長期の長さは、遺伝やホルモンなどの影響を受けると考えられています。
成長期には、毛根から新しい細胞が分裂し、髪の毛が伸びていきます。
また、髪の毛の色素もこの期間に作られます。
退行期
退行期は、髪の毛の成長が停止する期間です。
この期間は、約2~3週間続きます。
退行期になると、毛根から新しい細胞の分裂が止まります。
髪の毛の成長が停止します。
休止期
休止期は、髪の毛が抜け落ちる期間です。この期間は、約2~3ヶ月続きます。
休止期の終わりに、髪の毛は抜け落ち、新しい髪の毛が成長期に入ります。
健康な髪のヘアサイクル
健康な髪のヘアサイクルは、以下のような特徴があります。
- 成長期が約2~6年
- 退行期が約2~3週間
- 休止期が約2~3ヶ月
成長期が長いほど、髪の毛は長く成長します。
退行期が短いほど、抜け毛のリスクが低くなります。
休止期が長いほど、髪の毛が抜け落ちるまでの時間が長くなります。
1日に抜ける髪の本数目安
健康な髪の毛は、1日に50~100本程度抜けます。
100本を超えて抜ける場合は、薄毛や抜け毛の可能性があります。
男女の薄毛の違い
男女の薄毛には、以下の違いがあります。
男性型脱毛症(AGA)
男性ホルモンの影響で、頭頂部や前頭部から髪の毛が薄くなる
びまん性脱毛症
頭全体の髪の毛が薄くなる
AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素によって変換されたDHTによって引き起こされます。
DHTは、髪の毛の成長を抑制する作用があり、AGAの原因となります。
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びまん性脱毛症は、原因が特定できないことが多いです。
- ストレス
- 栄養不足
- 病気
が原因となることもあります。
ヘアサイクルの乱れと薄毛、抜け毛の症状
ヘアサイクルが乱れると、以下のような症状が現れます。
- 髪の毛が細くなる
- 髪の毛が抜ける
- 髪の毛の量が減る
髪の毛が細くなる
成長期が短くなると、髪の毛が十分に成長できず、細くなってしまいます。
髪の毛が抜ける
退行期が長くなると、休止期の髪の毛が増え、抜け毛のリスクが高まります。
髪の毛の量が減る
休止期の髪の毛が抜け落ちることで、髪の毛の量が減ってきます。
ヘアサイクルを戻す方法
ヘアサイクルを戻すには、以下の方法があります。
- 生活習慣を改善する
- 薬物療法を受ける
- 外科手術を受ける
生活習慣を改善する
生活習慣を改善するには、
- 十分な睡眠をとる
- バランスの良い食事を摂る
- ストレスを溜めない
などのことが大切です。
薬物療法
薬物療法には、
- DHTの生成を抑制する薬
- 髪の毛の成長を促進する薬
などがあります。
外科手術
外科手術には、頭皮にメスを入れる手術などがあります。